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【カイロ】住宅街のパレスチナ料理店

更新日:2022年3月7日


カイロには多くの飲食店がありますが、エジプト料理以外となるとぐっと数が減ってしまうのがエジプト。そんな中でもシリア料理店はもはや定番化したと言ってもよいぐらい、珍しいものではなくなりました。

今やシャワルマもエジプトタイプ(コッペパンなどに挟む)とシリアタイプ(薄焼きパンで巻く)両方を出す店が一般的です。

しかしながら、シリアと近いヨルダンやパレスチナのお店となると、ほとんど見かけません。

ヨルダン料理はこちらで食べられるとして、パレスチナは、っと探していると、こんなお店がありました。

ナセルシティーにある「Al Awda Resturant」。

帰還レストラン…、パレスチナっぽい。いや、アラビア語が分からなくても、岩のドームで、あ、パレスチナ、と誰もが思うはず。

こざっぱりした食堂風で、気軽に入りやすい。

メニューはパレスチナやヨルダンの定番、マンサフマクルーベ、ムサッハンや、ホンモス、フール、ラブネなどの朝食や軽食にぴったりなものなどがあります。

マンサフと迷うけど、今日はマクルーベ。

薄いパンの下には、

こんんもりおいしそうなご飯が。

具はチキンとジャガイモ。

チキンは丸ごと、半匹、4分の1匹から選べます。

4分の1匹の場合は、ムネかモモかも選べますよ。このお店も含めて、エジプトではムネの方が微妙に高いですが、私は断然モモ派なので、ありがたい。

メニューにムネやモモと特に書いていないお店でも、私はモモを指定して注文しています。

濃いめの味付けのご飯と、カリッとしたナッツ。パンでチキンをむしりながら食べるとちょうどよい。ねっとりしたジャガイモがおいしい。

食後はデザートを。

こちらもこのあたりの地域、シャームの定番「クナーファ・ナーブリスェーエ」。

麺状の素材「クナーファ」を細かく挽き、チーズをはさんだ、温かいデザートです。

チーズが伸びますよ~。

当然お茶も。

お菓子とお茶だけのお客さんもいるので、休憩にもいいかも。

実はこのお店、隣がお菓子屋さんなので、美味しさは折り紙付き。

小さなお店ですが、焼き菓子なども充実しています。

レストランの方では、持ち帰りの保存食やサラダなどを販売しています。

ファターエル、ムアッジナートなど、目移りしそう。

カウンターでは、サンドイッチを注文したり、お総菜を詰めてもらえます。

エジプトの普通のお店では見かけない「ザアタル」。タイムを主体としたミックススパイスです。これをオリーブオイルに混ぜて、パンにつけて食べます。これがあるだけで、一瞬でシャームの雰囲気になるのです。

ホンモスもテイクアウェイしました。

今やアラブ・中東料理の代表のように言われているホンモスですが、エジプトでは日常的にはほとんど食べません。

クリーミーで軽くて、でも、豆特有の重さ、おいしいな。

ハラーワートジュブンだって売っていますよ。

モチッとさっぱり。

これもエジプトの普通のお店では置いてありません。ここ数年エジプトのお菓子屋さんでも見かけるようになりましたが、乾いていたりで、イマイチな事がほとんど。

余談ですが、エジプト人にとって、チーズを甘くして、お菓子として食べるのは少し奇妙な事らしいのです。しかしながら、最近はこうしてチーズを使ったシャームのお菓子や、チーズケーキなどが一般的になり、その習慣も薄れつつあるようですが。

実はこのお店、以前紹介したリビア料理店「Al Torath Lybian Restaurant」の向かいにあるのです。そして、その反対側にはシリアのお菓子店やグリルのお店が。

外国料理店の少ないはずのカイロの一角に、シリア、パレスチナ、リビアが集まる魅惑の交差点なのです。


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