【カイロ】古き良き時代のビルディングで朝食を


約3年ぶりに訪れたカイロ。お気に入りのお店にも行きたいし、新しい場所も開拓しなければ、情報収集にも忙しく過ごすのですが、ありがたいのは現地の友人。

「ここ結構話題なんだけど、私も行ったことなくてさ。ちょっと面白そうじゃない?」と友人に提案されたのが「alku5」。アッコーホ、というような発音です。(アラビア語、特にエジプト方言をアルファベットにするときに5とか7とか登場しますが、KHとかちょっと特殊な発音です)

アラビア語で「小屋」の意味のこのお店、その名の通り内装は庶民的、と言うか、昔の田舎風の小屋を模しており、古き良き時代の小物などが所狭しと並べられた、ちょっとユニークなお店の模様。ここ数年のカイロでは、田舎風とか、伝統的だとか、昔っぽいものなどが若い人たちの間でちょっとした流行のようで、おしゃれな庶民的なものをあちこちで見かけるような気がします。

とは言え、このお店はがっつり本物の古い物がザクザク展示してあり、これはちょっと興味ありますな。


ダウンタウンの大通りから少し入った小さな通りビルにお店はあります。

ダウンタウンのビル自体、かなり古い建物で、がっしりした作りと高い天井が素敵な雰囲気なのです(かなり放置されて結構汚くなっていますが、最近はこの辺りで順次修復が進んでいるようです)。

お店に入ると、早速お宝がお出迎え。古いテレビやらラジオやら。一つ一つ食い入るように見てしまいます。メーカーとか、ちょっとした文字のフォントとか、なぜにこんなに興味を惹かれるのでしょう。

友人はこの後、「これ、おばあちゃんの家にあった」と連発します。


古いドア自体も展示されています。「私たちはあなたたちを歓迎しますよ、時々な!」と、ユーモアあふれるプレートが。余談ですが、アラブではお客さんをいつでも歓迎する、と言われ、それは概ね正しいのですが、その一方で、日本以上に本音と建前が渦巻く社会だと感じます。どうぞ~、いつでもいらっしゃい~、などの言葉を真に受けると、ちょっとアレな場合があるので要注意です。


客席も凝りに凝っています。

テーブルにある赤い帽子はタルブーシュと言って、オスマン帝国時代の帽子です。

ここ数年、このタルブーシュをかぶって写真を撮ったりしている若者をよく見かけます。

テーブル席の他に、座敷?のような、伝統的な部屋も。

左端の白いものは、ハトの塔です。ハトもよく食べるエジプトでは田舎に行くとこのような穴が無数に空いた塔を見かけます。


お店のインテリアが素敵なのはわかりましたが、肝心なのは料理の味ですよ。

正直なところ、そこには期待をしていなかったのですが…。

お店のメニューはスープ、サラダ、前菜、メインなど、一般的なレストランと変わらないボリュームで、がっつり食事もできるみたいですが、この日は友人とお茶するということで、こんなのを。

テーブルがいきなりお祭りになりました。

ノンアルコールのモヒートに、エジプトのデザート「ウンムアリー」。

普段は絶対にこのような組み合わせを注文しませんが、これがエジプトマジックでしょうか。

友人はクリームがもりもりの何かに、キャラメルチーズケーキ。このテーブルの風景、な、なんかエジプトだな。


ウンムアリーは、焼きたて熱々で、表面はサクッと、中はしっとり、ナッツがごろごろ入っており食べ応えも十分です。意外だったのは思ったほど甘くはなく、自分でつくるウンムアリーは激甘だな、と感じたこと。もしかして、エジプトってそういう方向に進んでいるのか?

何はともあれ、味も大満足、ということで、別の日に一人で朝食も食べに行ってみました。

友人と訪れたときにメニューを見て気になっていたんです。

朝食メニューは2種類あったのですが、私は「田舎の朝食」をチョイス。

エジプトの伝統的なペストリー「フティール・ムシャルテット」に、古チーズの「メッシュ」、タヒーナと黒蜜、トマトがセットになっています。ルッコラは単品で追加しました。

トマトにハエがいるのはご愛敬。


澄ましバターがたっぷりのムシャルテッドに、

ツンとした風味のメッシュ、


タヒーナと黒蜜は、お決まりの組み合わせ。


ちょっと油っぽいムシャルテットの後には、濃い目のお茶がすこぶる合う。

そうそう、飲み物はカップの縁すれすれに入れると大体アラブっぽく見えます。これ、覚えておきたいポイント。


窓の外は迫りくるダウンタウンのビル。カイロです。

朝いちばんはお客も少なく、外の空気も心なし綺麗で、全開にした窓から入る風が心地よい。


場所はダウンタウンのど真ん中なので、土地勘のない旅行者でもアクセスしやすいと思います。最近はザマーレクにも支店がオープンしたみたい。

メニューも少しずつ変わっているようで、今は田舎の朝食セットには揚げゆで卵がつくみたい。いいなぁ。

私が訪れたときは、メニューはアラビア語のみでしたが、最近は英語付きのもあるようで、どんどん進化しているお店ですね。また行きたいな。


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