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あの年のラマダーン 2015年版

更新日:2020年9月21日


フェイスブックページ【アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間 Yummy Araby】では、毎年ラマダーンに関する投稿をしてきました。

年ごとに微妙に雰囲気が変わり、そして、私個人的にもラマダーンに対して感じることが少しずつ変化しているように思います。

2015年はどんなラマダーンだったでしょうか。

少し振り返ってみることにします。

2015年6月6日

ラマダーンまであと10日余り。大手スーパーマーケットではラマダーン商戦に突入しています。 エジプトでは町の庶民的なスーク(市場)からスーパーマーケットまで、基本的に値段は1キロ当たりいくらという風に表示してあるのですが、先日行ったスーパーでは、何とナッツ類の値段が100g当たりの表示に変わっていたのです(写真のチラシはキロ当たりの値段です)。物価の上昇が伝統的な値段表示方法にまで影響し始めた、と言うのは大げさかもしれませんが、時代の変化を感じます。 ちなみに、この辺りの地域では、ナッツは安いと思われがちですが、結構いいお値段します。おやつにポリポリ、なんてことは、普通ないです。

2015年6月18日

ラマダーン初日のイフタール(断食明けの食事)の時間に散歩をしてきました。 夕暮れ10分程前の地下鉄ホームや通りでは、道行く人々に飲み物を配る人が。これはイフタールの時間に帰宅できない人などの為に用意されています。

初日は親戚の家を訪問する習慣があるためか、外食をする人は少ないよう。ラマダーンも後半になるにしたがって、イフタールを外で食べる人が増えるようです。

夕暮れ直後の様子。ラマダーン用ランタン屋さんも皆で集まって食事です。

2015年6月20日

ラマダーン中はシャワルマ屋さんがベルトをを売っていたり、ファラーフェル屋さんが靴下を売ったり、職業替えをたまに見かけます。ここは普段は揚げ菓子を売っていますが、ジュース屋さんに変身。 シリア ダマスカス

2015年6月25日

ラマダーン中には、貧しい人や日没までに帰宅できない人などの為に、無料で食事を提供する食堂があちこちで設置されます。ある統計によると、利用者数は350万人にも達し、90%は男性だとか。誰でもいただくことはできますが、数人の友人知人に、利用したことはあるかと聞いたところ、多くは「ないよ。お陰様で私と家族は食事を準備できる環境だからね」とのことでした。

2015年6月26日

ご近所さんからのおすそ分け。クルミやピスタチオ、干しブドウ、ココナッツ入りのクナーファ。

2015年6月28日

日没前のジュース屋台。

2015年7月1日

友人宅のイフタール。チキンやコフタ、グラタン風の“マカルーナ・ベシャメール”などなど。ご飯は砂肝入り。白い飲み物は牛乳にデーツを数時間浸けた物で、断食明けのお腹を優しく満たします。デーツの甘味を強く感じる食べ方です。ごちそうさまでした!

2015年7月4日

外国人観光客に人気なハーンハリーリ周辺は、エジプト人にも人気の地区。ラマダーン後半、そして金曜日の夜ともなると人でごった返していました。この地区の象徴、ホセインモスクの周辺のカフェは満席、モスク前の広場には各々敷物を持参してピクニック状態です。

カフェに陣取って夕暮れを待つ人々。

日没直後のモスク前広場。家から持ってきた食事やどこかでテイクアウェイしたごちそうを頬張る。鍋ごとおかずを持ってきている人も少なくない。

裏路地には無料でふるまわれる食事“神の食卓”が。

2015年7月6日

ラマダーン中のお菓子屋さん。普段は販売していないお菓子を店先に並べて。 シリア ダマスカス

2015年7月10日

ラマダーンパッケージのドリンク。アマルッディーン(アンズ)とザクロ。

2015年7月15日

ラマダーンもそろそろ終わりに近づいてきました。先日、ふと友人が「コシャリ食べた~い、ラマダーン始まってから1度も食べてないの」と言うので、イフタールにはコシャリは食べないものなの、と聞くと、どうやらそういう訳ではないようで、彼女のお母さんが「コシャリは炭水化物の塊で栄養はない!」と言い切り、作らないのだそう。おお、コシャリには豆や野菜(た、玉ねぎとトマトの事っすか?)も入っていて栄養満点でしかもおいしいと熱弁するエジプト人が多い中、素敵なお母さんね、と声をかけるのもためらうぐらい、コシャリ欠乏症に陥っている様子でした。コシャリ、恐るべし。

2015年7月27日

お祭りの夜。一口ドーナッツ“ザラビヤ”(アンワーマ、ルクマトアーディー、など、いろんな名前があります)の屋台で、順番を待つ少年。 余談ですが、アニメ「ちびまるこちゃん」のアラビア語吹き替え版で、たこ焼きが登場する回があったのですが、その訳がこのザラビヤとなっていました!うまい! カイロ エジプト


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