みんな大好きシャワルマやジューシーなローストチキンに、必ずといっていいほど付いてくる白いクリーム。マヨネーズのようなそうじゃないような。フライドポテトに付けて食べると、まさにやめられない、止まらない。完全に脇役のふりして、実は主役なのか!と思ってしまうあのクリーム。正体は、にんにく(トゥーム、スーム)のクリーム「トゥーミーヤ」でした!
ローストチキンの横に大量に盛られていたり、
チキンシャワルマの横(左下)にぼてっと盛られたり。
ちなみに、このようにシャワルマを輪切りにして皿に盛り付けたものを「シャワルマ・アラビー」と呼びます。
主にシリアなどでよく食べられますが、エジプトでもシリアのレストランが増えた影響なのかな、頻繁に見かけます。
作り方は何通りかあって、主に①マヨネーズを使う、②ヨーグルトを使う、③ジャガイモを使う、④コーンスターチを使う、の4通りかな。
それぞれを組み合わせて作ることもあります。
マヨネーズを使う方法は、一般的なマヨネーズの作り方に、ピューレのにんにくを加える方法。白身だけ、または全卵を使うので、卵黄だけの日本のマヨネーズよりは白っぽくなります。市販のマヨネーズににんにくピューレを混ぜてもいいですが、日本のマヨネーズは酸味が強く味わいが独特なので、輸入もののマヨネーズを使う方がより本場っぽくなります。
コーンスターチは、お店でもよく使われている方法かもしれません。
水溶きコーンスターチを加熱して、とろみの素を作り、油で濃度を調整していきます。
生卵を使うものはちょっと抵抗ありませんか?私はあります。
エジプトに来て最初に割った卵が腐っていて、白身が青緑色をしていました。トラウマです。と言いつつ、卵は普通に食べているし、生卵を使ったマヨネーズやトゥーミーヤでお腹を壊したことは幸いありませんが。
とろみの素はコーンスターチでしっかり付いているので、普通のマヨネーズよりも油の使用量は少ないはず。カロリーがその分抑えられますね。
普通は水で作るのですが、実はこれだとちょっと味気ないのです。
お店でも、やけにぶるんとしたトゥーミーヤに遭遇することもしばしば。
やっぱり卵で作るのがいちばんおいしいよなぁ、なんて思うのですが、試しに牛乳で作ったら大成功!
チキンにポテトに、無限に食べられるにんにくクリーム。是非お試しを~。
材料 ぎりぎり作れる量 牛乳…120cc
コーンスターチ…大さじ 2
油…40~50cc
ニンニク…2 かけ
レモン汁…大さじ 1
塩…4g(小さじ 1 弱)
砂糖…小さじ 1
作り方
① 小鍋に牛乳とコーンスターチを入れ、完全に溶けるまで混ぜる。弱火にかけ、絶えずかき混ぜる。マヨ ネーズのようなとろみがついたら火から下ろし、あら熱を取る。
② ミキサーにニンニク、塩、レモン汁を入れ、ニンニクが細かくなるまでまわす。
③ ミキサーに①と砂糖を加え、滑らかなクリームになるまでまわす。固ければ水を少しずつ足す。
④ 少しずつ油を注ぐ。その都度よくまわし、分離しないようにする。
日本では片栗粉の方が手に入りやすいのですが、コーンスターチよりもとろみがつく力が強く、冷めると粘度が弱まるという違いがあるので、あまりおすすめできません。
ミキサーの大きさや性能によっては、にんにくが細かくなりづらいことがあります。あらかじめすりおろしておくとよいですね。