アラブ中東諸国に行くと、シャワルマと呼ばれる、ファストフードがあちこちにあります。チキンやラムを棒に突き刺しながら重ねて、回転させながら焼き、表面をそぎ落としてから、サンドイッチなどにして食べます。
厳密に言うと、シャワルマとは料理されたお肉の部分。そのため、お店のメニューには「サンドイッチ・シャワルマ」と書かれていることもあります。
手軽に食べられる、外食の定番、といった感じで、逆に家では作らないのでは?だって、あの機械が家にあるわけないし…、と思いきや、意外にも家庭でも結構作られています。もちろん、グルグルの機械はないですよ!
シリア人の知人曰く、チキンを炒めて、パンで巻くだけ。チキンが少しあれば、あとは大体家にあるでしょ?とのこと。日本人が適当な野菜炒めをご飯にのせて食べる感覚 でしょうか。
作り方は、スパイスをまぶしたチキンを炒めて、薄いパンにニンニクマヨネーズとピクルスを巻いて表面を焼くだけ。
実はシャワルマと一言で言っても、国や地域によって結構違う物なのです。
今回はシリア風、ニンニクマヨネーズをたっぷり入れたバージョンをシリア人の知人、ラシャーさんに教わりました。
とにかく拍子抜けするほど簡単な、おうちバージョンのシャワルマです。
材料
鶏肉
カレー粉
コリアンダーシードパウダー
カルダモンパウダー
ミックススパイス
黒こしょう
塩
レモン
油
作り方
①鶏肉は食べやすい大きさに切り、スパイスを揉み込む(できれば一晩置くとよい)。
②鍋に油を熱し、鶏肉を炒める。水を少量加えて柔らかくなるまで炒め煮にする。
③小さく切ったレモンの皮(すりおろしでもOK)、レモン汁、塩、こしょうで味を調える。
ニンニクマヨネーズの作り方
卵2個、ニンニク(すりおろし)3片、塩、レモン汁(酢、マスタードでもOK)をミキサーに入れ、油を少しずつ加える。
仕上げ
薄焼きパンにニンニクマヨネーズ、キュウリのピクルス、チキンをのせ、クルクル巻く。
適当な大きさに切り、サンドイッチメーカーで焼く。なければ、オーブンやフライパンで表面が軽く色づくぐらいまで焼きましょう。
ラシャーさん曰く、チキンはムネでモモでも好きな方、又はミックスでも大丈夫。でも、手羽先とかはダメよ。骨があるからね。と。ふふ、当たり前です。
スパイスは彼女は上記の物を使っていました。チキンにカレー粉、めっちゃ合う!とのこと。他のレシピだと、シナモンやクミン、クローブなど入れている場合もあるので、お好みで。量はチキン500gで大さじ半分といったところ。
ニンニクマヨネーズにはミルフ・ライムーンという、クエン酸を使いますが、日本の家庭に常備してあることは殆どないと思うので、レモン汁で大丈夫です。油は濃度を見ながら少しずつ、卵は1個だと少なすぎて作りにくいので、2個以上使うとよいです。
クエン酸を常備しておくとほんとに便利!