一見すると、ただのミートソースのペンネ。
しかしながら、私たちが知っているそれとは、どこか違うのが、エジプトの「ターゲン・マカローナ」なんです。
ターゲンとは、いわゆるタジンのこと。しかしながら、エジプトではモロッコなどで見られるような三角帽子の鍋は使わずに、一般的にオーブン煮込みのような料理をターゲンと呼びます。
マカロニのオーブン煮込み。その名の通り、耐熱容器にマカロニ(ペンネが使われることが多い)とソースを入れて、オーブンでぐつぐつ仕上げる料理。マカロニとソースがぎゅっと一体化して、旨味がぎっしり感じられる素晴らしい料理になります。
ターゲン・マカローナは外食だとコシャリ屋にあることが多いです。
コシャリ屋でターゲンとメニューにあれば、それは普通のターゲンではなくて、マカロニのこと。お店では専用のアルミの容器を使って、ぱかっとひっくり返して盛り付けてくれます。
もちろん家庭でも。アルミの専用容器は普通は家にはないので、深さのある耐熱容器などで作りますよ。ラザニアのようなイメージでしょうか。
材料 2人分
挽肉…200g
玉ねぎ…0.5個
ニンニク…1かけ
スパイス…小さじ1(ミックススパイス、クミン、オールスパイス、シナモンなど)
塩、こしょう
油
~ソース~
トマト缶…0.5缶
ニンニク…3かけ
クミン…小さじ0.5
ドライコリアンダーシード…小さじ0.5
塩、こしょう、
油
ペンネ…200g
作り方
① フライパンに油を熱し、みじん切りにしたニンニクと玉ねぎを炒める。しんなりしたら、ひき肉を加え、火が通るまで炒める。塩、こしょう、スパイスで味を調える。
② トマトソースを作る。鍋に油を熱し、みじん切りにしたニンニクを炒める。よい香りがしてきたら、トマト缶を加え、軽く煮詰める。水(250cc程度)を加え、塩、こしょう、スパイスで味を調える。
③ 耐熱皿に1のひき肉を入れる。次にペンネを入れ、最後に2のトマトソースを注ぐ。ペンネに水分がかぶるように、足りなければ湯を足す。
④ 3の耐熱皿をアルミホイルなどで覆い、200度に予熱したオーブンで30分程度焼く。
⑤ お皿にひっくり返す、または、そのまま容器ごと食べたり、取り分けたりしてもよい。
トマトソースは、コシャリのソースと同様、玉ねぎは使わないことが多いです。
その代わり、ニンニクはたっぷり目。これですっきりとしたエジプトの味になります。
ぎゅっと詰まったマカロニ。ほぐすと中から湯気がぼわっと立ち込めます。
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