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【シリアのお母さんに教わる】ひんやりブドウの葉のヤランジー


代表的なアラブ料理の一つにマハシーがあります。

アラビア語で「詰められた」というような意味の料理。ざっくり説明すると、くり抜いた野菜や鶏、キャベツなどの葉物に米やひき肉を詰めたり巻いたりしたもの。

ロールキャベツをイメージするとわかりやすいでしょうか。

そして日本では全く使われない食材のブドウの葉を使ったマハシーも、この辺りでは一般的です。


アラビア語でブドウの葉は「ワラク・イナブ」(レバノンではワラク・アリーシュとも)。

普通はブドウの葉はマハシーにしか使われないので、料理名もそのまま「ワラク・イナブ」と呼ばれます。


ブドウの葉の保存の様子はこちら


地域によって少しずつ作り方や材料に違いがありますが、特にシリアなどシャーム地域では、肉を入れずに作り冷やして食べるものを「ヤランジー」、肉を入れて温かい状態で食べるものを「ヤブラク」と呼び分けます。

一般的にヤランジーは前菜、ヤブラクはメインの料理でしょうか。


シリアやレバノン辺りでは料理に酸味を効かせるのが特徴の一つ。

レモンはもちろん、クエン酸も家庭に常備してあります。

たっぷりのオリーブオイルと、耳の下がキュッとなるようなシリアの味。


シンプルな材料で美味しい料理を作るシリア人のお友達のお宅で、ヤランジーを教えてもらいましたよ。


材料

ブドウの葉

トマト

玉ねぎ

パセリ

ザクロシロップ

オリーブオイル

クエン酸

塩、こしょう


作り方

①オリーブオイルでみじん切りの玉ねぎを炒める。しんなりしたら賽の目切りのトマトを加え更に炒める。


②洗った米を加え、水分がなくなるまで炒める。塩、こしょう、クエン酸、ザクロシロップ、オリーブオイル、パセリを加え味を調える。


③生のブドウの葉の場合は4~5分茹でる。


④鍋の底にブドウの葉の軸を並べる。ブドウの葉で米を巻き、鍋にきっちり詰めていく。


⑤鍋に薄く塩味をつけた水、オリーブオイルを注ぎ、落し蓋をして火にかける。


⑥水がヤランジーの表面より少なくなったら、落し蓋を外し、蓋をして米が柔らかくなるまで炊く。


温かい状態でも美味しいけど、やっぱり冷やした方がおいしいです。

冷蔵庫に入れると米が固くなるのでは?と思いますが、オリーブオイルのおかげで、固くはなりません。

(とは言え何日も冷蔵庫に入れっぱなしだと乾燥したりするかもしれませんが…)

しっとりいい塩梅。


パクパク、ちょっとつまむのに最適。



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