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【オマーン】座敷で食べるオマーン料理食堂

更新日:2022年3月8日


オマーンに来て、ビリヤニやらバナナの煮込みやらを堪能。オマーン料理はと言うと、その定義はなかなか難しく、インドやアフリカの食文化が入り交じったアラブ料理、という、で、具体的に何?と言われるとう~んと唸ってしまう印象なのです。

町にはレストランや食堂などは多いものの、大部分がインド料理やファストフード。

オマーンでありながら、オマーン料理店がどこでも、というわけではありません。

そんな中、あれこれ目星を付けてやって来たのは、「Al dyafa For Omani Food」。日本語だと、おもてなし食堂、といったところでしょうか。

シティ シーズンズ ホテル マスカットの裏手にあります。

オマーン料理食堂

数少ない?オマーン料理店の一つなので、外国人も多いようですが、私が行ったときにはオマーン人のお客さんばかりでした。

オマーン料理店は、ここに限らず個室になっているところが多かったです。

靴を脱いでくつろげます。テーブルはなく、薄いビニールシートを床に敷いて料理を並べますよ。

メニューはアラビア語と英語の両方あるので、その対比が面白い。

アラビア語は地域によって全然違うこともあるので、へ~、オマーンではこう言うのかぁ、なんて言うのがかなりあるのです。

魚のココナッツカレー。

英語で「curry」とかいてあるものは、アラビア語では「サールーナ」や「マラク」とありました。

マラクは出汁とか、スープというような意味ですが、エジプトやシリア、レバノンなどでは料理名ではあまり使われないと思います。イラクでは確か軽めの煮込みのような料理をマラクと呼ぶのかな。

サールーナは、調べてみると煮込みのような料理で、主に湾岸で使うっぽい。アラビア語版ウキペディアでは、ファッタのような料理を湾岸ではサールーナと呼ぶことがあるとの記載がありました。また、アメリカで出版されたオマーン料理の本(英語)では、マラクはサールーナよりは濃厚。サールーナは米料理やサリード(ファッタ)の元になり、そのサリードにかける肉や野菜の出汁をサールーナと呼ぶ、とのこと。

ちなみにこの魚のカレーはメニューではサールーナでした。

何だか混乱してきたけど、マラクもサールーナも、煮込み、というニュアンスなのかな。オマーンでは。

カレー、もよく考えればざっくりしているし。

ゴロンと大きな切り身の魚が、甘いココナッツのソースに無骨に入っています。

さらっとしたソースを軽いバスマティー米にジャブジャブかけながらいただきます。

魚はしっとり甘いココナッツの香りがよく合います。

チキンはマンディーにしてみました。

マンディーとはイエメン発祥の料理。でもシリアでもヨルダンでもエジプトでもマンディー屋さんは多いので、慣れ親しんだ料理。

蒸し焼きのジューシーなチキンにこれまたパラリとしたお米がおいしい。

食後を見計らって、店員さんが手洗いセットを持ってきてくれます。

ポットにはぬるま湯。なるほど、ディヤーファ。

ちなみにこの店員さんはマンスーラ出身のエジプト人でした。結婚でオマーンに来たらしい。

個室の他にテーブル席もあります。

本音を言うと、私は座敷があまり好きではないので(なんか食べにくい)、非日常を求める旅行ではなかったら、テーブルがいいな。

近くにはレバノン菓子屋さんがありました。

ピスタチオとマスティクのアイスクリーム。

すっとする独特の味。

クール・ワ・シュクールに、

ナーブリスィーエもありました。

レバノンのお菓子はシュッとしてきれいだな。

もう一軒、オマーン料理店。

「Ofair Omani Food Restaurant」

ザンジバル食堂の近くです。

このお店も個室式。

まずは定番、魚のカブサ。魚はカナアド(キングフィッシュ)です。

オマーンではキングフィッシュは魚の定番らしくだいたいどこでも見かけました。

身はギュッとしまっていますが、なるほど上品な旨味。

骨付き魚の丸揚げって、切り身の魚にはないおいしさがある気がします。

肉や魚は骨付きに限る。

オマーンの伝統的料理「シュワーッ」。イードなどの特別な時に食べる料理です。

ヤギなどをまるまる一頭スパイスペーストに漬け込んで、バナナの葉で包み、更に麻袋などに入れ、地面に掘った穴で一日蒸し焼きにするというもの。

家のオーブンで出来るシュワーッ!みたいなレシピでも、バナナの葉は必須のようです。

スパイスペーストはニンニクやスパイスなどを混ぜ合わせ、しばらく置いて発酵させるのだそう。スーパーには瓶入りシュワーッ用スパイスペーストが肉売り場にありました。ちなみにスパイス(ブハーラート)はオマーンではビザールと言うらしい。はぁ、混乱する。

と、かなり期待していたシュワーッ。

ところが、このシュワーッはちょっと残念でした。

何というか、焦げ臭い。炭のよい香りではなく、燃えかすのようなイガイガした匂い。うむむ、きっとこのシュワーッがたまたまイマイチだったのだと思うのですが。

このお店もオマーン人で賑わっていました。

いや、オマーン人はあまり騒がしくなく、その上個室なので賑わっているかはよくわかりませんが、サンダルがオマーンぽいよね。

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