カイロには多くの外国料理店があるのですが、手頃なお値段で食べられるのが、留学生を相手にした食堂風のお店。
東南アジアや、中央アジアなどからイスラームを学びにエジプトへやって来る学生が多く住むエリアでは、リーズナブルに食事を楽しめるお店が密集しているのです。
代表的なのはカイロ東部のナセルシティーの第7地区あたり。
ここには東南アジアの食堂が多く、ちょっとスパイシーなカレーなどが楽しめます。
アッバーセーヤ地区、特に地下鉄ゲイシュ駅とアブド・バーシャー駅の間には、中華料理のお店が多く集まります。
同じく中華料理のお店はカイロ南部のマアーディーにも多いのですが、こちらはビールなどのお酒を出すお店が多く、客層も学生というよりは働く人達、といった雰囲気です。
アッバーセーヤの中華料理は、イスラム教徒の中国人やウイグル人などの学生をターゲットにしており、当然お酒は出ません。お店の作りも簡素な場合が多いです。
そんな中国留学生食堂街に、タイ料理の食堂「Sit & Sab」が昨年オープン。地下鉄アブド・バーシャ駅から徒歩1分の好立地。しかもお店がかわいい。
テーブルの間隔が広く、ゆっくり落ち着けます。
インドネシア人かな、ノートを広げて勉強しているグループもちらほら。
他の東南アジア料理店の例にもれず、ここもドリンクメニューが独特です。
アイスミルクティーやイチゴミルク、そしてアイスミルクグリーンティー。
日本の抹茶とは少し異なる味わいですが、何だか懐かしい。
しっかり甘く、そしてほろ苦い。
ミルクをまんべんなく混ぜてもよし、濃いグリーンティーを味わいながら、徐々にミルクに移行してもよし。大きめのかち割り氷がアジアの雰囲気。
メニューは基本的には1人前の量です。
スープや炒め物、カレーにご飯物など、種類が多く目移りしてしまう。
値段は30ポンド~40ポンド(180円~240円)ぐらい。
チキンやビーフもちろん、エビ、イカのメニューもあります。魚介のメニューでもびっくり価格にならないのがうれしい。
おなじみのレッドエビカレー。
正直なところ、目玉が飛び出るほど美味しいと言うわけではありませんが、なんだか食べ慣れた味で、すいすい食べられます。
お手軽なお値段なのに、大きめのエビがゴロゴロ。
ご飯はハート型。固めに炊かれたご飯は汁気の多いカレーによく合うのです。
実は初めて来たときは、異常に塩辛く、どうしたものかと思ったのですが、どうやらたまたまだった模様(エジプトは味にムラのあるお店が多く、なぜか人を連れて行ったときに微妙な場合が多いのです)。
揚げティラピアのチリソースがけは、持ち帰りにしました。
よくあるスイートチリソースではなく、生の唐辛子がふんだんに使ったソースが辛い!でもおいしい!これはビールに合う。
間口の小さな、こじんまりしたお店。
この辺で用事があるときは、ここで食べて帰ろう。
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