汗が噴き出す!カイロで火鍋と麻辣ザリガニ


人生で初めて火鍋なる物を食べたのは、2010年、シリアに住んでいたときに旅行で訪れたカイロででした。

カイロ在住の日本人の友人に連れて行ってもらったのですが、冷房のほとんど効かない小さなお店で、文字通り汗を吹き出しながら爆発的な辛さの火鍋をつつく。シリアでそういう刺激的な料理に飢えていたこともあり、うわー、カイロって都会だなぁ、なんて思ったものです。

その後ひょんなことからエジプトに住むことになり、その直後は週に1回は火鍋を食べていました。食べた翌日はもうしばらくいいや→2,3日後、なんかウズウズしてくる→もう火鍋のことしか考えられない!、のサイクル。中毒ですね。

さすがに今はそんなことはありませんが。

カイロには多くの中華料理店があり、カイロ南部の「マアーディー」には特に多い。マアーディーにあるお店は、中国人による中国人のためのお店なので、おしゃれでもないし、接客もぶっきらぼう。でもそこそこ安い値段でおいしい中華が食べられるのです。

火鍋はとあるお店が始めたようですが(その頃は私の知り合いの日本人の間で火鍋屋と言えばそこだった)、いつの間にかどこの中華料理店(マアーディー内ですが)でも出すようになって、一時はあそこでもここでも、という状態。流行ってやつでしょうか。

私もあちこちで火鍋を試してみましたが、最近はここ一筋!

「重慶老火鍋」です。

看板はありません。

初めて訪れたのは、確か2年近く前。そのときは、まだオープンしたばかりだからかな、なんて思っていましたが、未だに看板はなし。

ちなみに電話番号が書かれた看板は、全く関係がない薬局。この番号にはかけないように。

山小屋風?のイスとテーブル。

ここは火鍋専門店なので、テーブルにコンロが埋め込んであります。

好きな具材を注文すると、スープがやって来ます。

唐辛子と山椒がたっぷりの激辛スープと、あっさり辛くないスープ。

激辛スープには唐辛子や山椒がどっさりです。

湯気を香るだけで、なんだか体全身がピリピリしてきます。いや、写真だけでも体がポカポカしてきました。

食べ過ぎには注意です!

もちろん、あっさりスープだけ、若しくは激辛スープだけ、の注文もできますが、せっかくの火鍋ですもの。

スープがぐらぐら沸く頃に、注文した具材が次々と運ばれてきます。

私がこの「重慶老火鍋」が好きな理由のひとつが、この「麻辣牛肉」。

このお店でしか見たことありません。

ちょっと厚めに切った牛肉に唐辛子をまぶし、卵を全体に絡めて鍋に入れます。

卵の効果かな、お肉が柔らかく、唐辛子がスープに溶けずにお肉にいい具合に絡みついたままで食べられます。

唐辛子の量は日によって違うのはご愛敬。

普通の火鍋だと、しゃぶしゃぶ肉(もっと薄いかも)ぐらいの厚さにスライスしたお肉(写真左)が主なのです。もちろんこれもおいしいのですが、変化と食べ応えを求めるなら「麻辣牛肉」がおすすめ。

ちなみにこの写真は初期の「重慶老火鍋」のです。

この頃の「麻辣牛肉」は調味液と唐辛子があらかじめ牛肉に絡めてありました。こっちの方がおいしかったなぁ。

この頃は他の火鍋屋に全く行かなくなったのでわかりませんが、もしかしたら「麻辣牛肉」も他で出しているかもしれませんね。

野菜もたくさんありますよ。

ほうれん草、パクチー、レタス、チンゲンサイなどの葉物から、カリフラワー、トマト、ジャガイモなどのボリューム系も豊富。

絶対に外せないのが「凍豆腐」。

普通の豆腐もありますが、こちらの方が味がしみておいしい。

あえて激辛スープに入れて、いい具合に激辛汁を吸った豆腐をじゅわっとかじるのがいいのです。

締めは麺で!インスタント麺もありますが、手打ち生麺がだんぜんおすすめです。

つるつるシコシコ、お腹がはち切れそうでもついつい手が伸びます。

火鍋生活(カイロ生活)6年を経て、火鍋屋で注文する物もほぼ決まってきました。

お肉、葉物野菜3種類、時々カリフラワー、凍豆腐、麺…。

この他にも、肉団子、エビ、ハチノス、タン、海藻、鴨血などなど、50種類ぐらいの具材があります。

もっと挑戦してみないといけないなぁ。

そうそう、火鍋といえば、タレが結構面白のです。

ごまだれ+刻みニンニクのみのお店も多いですが、たれカウンターなる物を用意しているお店もあります。もちろん「重慶老火鍋」にも。

試行錯誤?した、私のつけだれ。ごまだれ、刻みニンニクたっぷり、ネギ、黒酢と腐乳を少々。腐乳はオエッとむせるような匂いがきついのですが、コクが出てやみつきに。でもちょっとだけね。

このお店は火鍋専門店なので、炒め物などの単品料理は基本的にありません。しかしながら、おつまみになりそうなものがいくつかあります。

そのひとつが「麻辣小龙虾」ザリガニです!

じゃん!

茹でたザリガニに麻辣、つまり唐辛子と山椒がこれでもかと絡んでいます。

2つの辛みが溶け出した油がザリガニ内部にまで染みこんで、からーっ!でもうまー!

うま味調味料の味のような気もしますが…(中国って、尋常じゃない量のうま味調味料を使いますよね)。

ザリガニと言えば、アルメニアが有名ですが、中国ではここ2年ぐらいザリガニブームが到来しているんだとか。

ビニール手袋が支給されるので、これをはめて殻をむきましょう。素手だと手が痛くなります。たぶん…。

ブリンとした実が殻から飛び出すので、オイルの飛び散りに要注意。目に入ったら大変です。

早く、早くザリガニの身にしゃぶりつきたいのに、手袋とオイルのおかげでなかなかうまく殻がむけない、なんというもどかしさ。

急いでいるときにはこれは向いていないなぁ、なんて夫は言いますが、そもそも急いでいるときにこれは選ばん。

ビールに合うー、と言いたいところですが、ザリガニと格闘している間は、すこぶるビールが飲みにくい。

修行なのかな、これは。

麻辣シャコもあるんですって!こんどはこっちを試さなくちゃ。

火鍋屋にしてはちょっと高いですが(他のお店で火鍋を食べることがなくなったので、ちょっとわかりませんが…)、お店の人は感じいいし、なんか他よりおいしい。

私にとって火鍋はカイロの味なのです。

一鍋千奇…。すごいな。わかるようなわからないような…。

お店の場所→Al Nasr street と Al Lasilki street の交差点を入ったところ

#タヒーナ #カイロ #魚介 #ほうれん草 #ビール

​おすすめ記事

© 2016 アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間