夏本番前の気候の良いこの時期に、カイロ最大級のフードフェスティバル「Cairo Bites」があります。
大手メーカーのプロモーションや、テレビで活躍するシェフの料理ショー、レストランなどの屋台など、食にまつわるあれこれが楽しめるイベントです。もちろん試食もありますよ~。
がっつりエジプト料理ばかりではないですが、ピクニックがてら楽しめるので毎年ちょっと楽しみにしているのです。
今年はカイロ東部のニューカイロの有料公園で開催されました。
ここ数年、カイロは郊外に住宅地、と言うよりは新しい街と言う方がいいくらいの規模の開発が盛んで、ニューカイロはその先駆けの地域。カイロで高級住宅地、オシャレ地区と言えば、ザマーレクやマアーディが真っ先に思い浮かぶのですが、いやいや、最近はニューカイロだよ、と言うエジプト人が増えつつあります。
14時半開場でしたが、日が暮れて涼しくなる頃に到着。気候の良い時期と言いましたが、昼間は結構暑いです。そして、準備万端で開場する日本とは違い、準備しながら開場する、というのがエジプトなのです。
人多っ!もう知っているけど、エジプト、人多い!
会場内に入ると早速いい香り。入り口脇では炭火焼き肉がありました。
チキンおいしそー。このお店は、と。え、ケバブギー・スタジオ・マスルって、モールとかにあるお店?何となくファミレスっぽくて入ったことなかったけど、こんなに本格的だったのね。この日はサンドイッチのみでしたが、すごい混みようで45分待ちだとか。一旦あきらめることに。
こちらはパスタ屋さん。好きなパスタ、具、ソースを選んで、カップに入れてくれるみたい。へ~、最近はカイロにもこんなお店があるのね~なんて思いながら、パスタはエジプトでおいしかった試しがない、いや、むしろ食べられないくらいまずいものがほとんどだったので、警戒してしまいます。好みの問題と言ってしまえばそれまでだけど。
記念撮影はこちらでどうぞ。エジプトのおっかさんになれますよ。
会場のあちこちにステージがあり、料理ショーや音楽、トークショーなど、盛りだくさんのプログラムです。
油でおなじみのメーカー「クリスタル」のブースです。さすが大手、かなり大きなステージです。25年、とあるのですが、気のせいかな、2年ぐらい前から25周年って宣伝している気がします。
クリスタルブース脇では試食用かな、お肉を焼いていました。
その後ろではパンの準備をしています。
こちらも油のメーカー「シャハド」。植物油を使ったケーキのプロモーションです。
あと2社ほど油のメーカーがブースを出していました。油、やはり存在感あります。
試食はあちこちで、ちょこちょこあるのですが、さすがにそれだけではお腹は満たされません。そんなわけで、人だかりができていたお店でサンドイッチを購入。
フードトラックの「Tasbera」。フライドチキン、ハンバーグのボリューム満点サンドです。見た目はしっかりしたバケットのようですが、エジプトのこういうパンはかなり柔らかいので、意外とぺろりと食べられます。
喉が渇いたら、こちら。
スイカまるごとジュースです。さわやかな甘さで夏が来たなという雰囲気。
結構な人気で、ひたすらスイカをくり抜くお店の人。
チョコフォンデュタワーの試食に殺到する人々。
大手メーカーの「ジョハイナ」は新製品のトマトピューレを使ったスープの試食がありました。
濃く煮詰めたトマトペーストはエジプト料理には欠かせない材料ですが、こちらはそれよりもさらっとしていて、フレッシュでジューシーです。
製品も配っていました。試供品用の小さなサイズではないですよ。太っ腹~。
会場内をウロウロしながら、適当な場所に座ってのんびり夜風に吹かれます。心なしカイロ中心部より空気がきれい。
入場者には後日使えるクーポンがもらえます。
2皿目無料って、こちらも太っ腹~。
今年のテーマは「Reviving the capital's soul」だったようですが、どこら辺がそうだったんだろう。今年はそれらしい演出がなかった気がするのだけど、外国人の私には計り知れない「the capital's soul」がちりばめられていたのだろうか。
去年は確か、古き良き時代みたいなテーマで、それっぽい演出があったのだけれど。
エジプトの休日。ゴミゴミした町中をざーっと通り抜けて、こんな公園で過ごすのもいいなぁ、と新しい発見でした。結局どこに行っても人は多いのですが…。