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混乱のケバブギーでイフタール

更新日:2023年2月9日


早いものでラマダーンも最終週。何となく忙しくて、イフタールを食べに出かけるタイミングを逃していたのですが、大好きなあのケバブギー(ケバブ屋)は行っておかないと、という訳で訪れたのはラマダーン最後の金曜日。

そのケバブギーとは【Sobhy Kaber】。カイロでも知る人ぞ知る、超人気店です。常に混雑していて、あの混乱っぷりはまさにカイロ!お店はカイロ北部の庶民的な地域にあるのですが、ラマダーン中はなんと!ナーディーをまるごと貸し切って営業している模様。ちなみにナーディーとはクラブと訳されていて、会員制の公園や運動施設などのこと。エジプトには規模はいろいろですが、職業組合などが管理するナーディーが至る所にあるのです。

入口を入るとメニューが。セットメニューではなく、好きな物を頼めるようです。炭焼き肉や煮込み、サラダなど、ボリューム満点の料理がずらっと。コフタ250g21LE(250円)、鳩のご飯詰31LE(370円)。モロヘイヤスープは11LE(130円)、テール煮込みはちょっと高くて71LE(852円)。ザ・エジプトの肉料理が楽しめそう。

奥に進むと、煙がモクモク。メインの炭火焼コーナーです。お肉の焼けるいい香りと、目に染みる煙の中を進んで、レジに向かいます。席を確保してから、各自レジで料理を注文するシステムなのですが、日没20分前に到着した我々は席を確保するのも至難の業。店員さんに何とか席を作ってもらい、やっと注文です。

運動公園らしく?プールサイドの席です。いつ日没が来てもいいように、みなさん準備万端。


こちらは元?バスケットボールコートでしょうか。とにかく人、人、人。この敷地内にはプール、コート2面、ランニング場などがあり、ほぼこのようにテーブルで埋め尽くされているので、おそらく700人ぐらいが食事していたのではないでしょうか。


奥の茶色い器はターゲン(煮込み料理)です。野菜のごった煮やテールなど、次々にオーブンに入れられ、グツグツ、あー、美味しそう!


お料理が到着しましたよ~。見た目はちょっとアレですが…、左からケバブ、コフタ、チキンです。はっきりした味付けですが、それにお肉が負けてなく、美味。チキンは表面がカリッと香ばしく、食べごたえのある食感です。

食べかけではないですよ!このお店の看板メニュー、焼いた羊の骨をじっくり茹でてとったスープです。マリネされて臭みがほぼないケバブとは違って、こちらは結構羊臭があるので、好みは分かれるかも。脂も多いので、熱いうちに飲むのが鉄則です。

そうこうしているうちに、すっかり日も暮れて、食事を終えた人が“コート”からぞろぞろ出てきます。

この人の多さや、ディスプレーなんかが、ちょっとお祭りっぽくて、楽しいです。時間をずらして食べに来る人や、持ち帰りの人など、まだまだ人はやってきます。どうやら、スフール(夜明け前の食事)までやっているよう。ラマダーンの夜はまだまだ続くのであります。

※追記 Sobhy Kaberは移転して、立派な店構えになりました。

住所→151 Ebeid, As Sahel,Shobra, Cairo


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