カイロで他のアラブ諸国の料理を楽しむとなると、イエメンやシリアのお店が多く、その他の地域の料理はそれほど目にしません。
大国でありながら、イラクの料理もカイロでは殆ど見かけることがないのですが、小さな食材店が10月6日市にありました。
「イラクの市場」という、直球過ぎる名前のこのお店。
こじんまりしたお店は、スーパーと言うよりもバッカーリーヤという雰囲気です。
全てがイラクの食材、というわけではありませんが、カイロの普通のお店では見かけないものも多く並びます。
量り売りの米や穀物など豊富です。そうそう、米はエジプトやシリアなどと、イラクでは呼び方が違うのですが、このお店ではイラクの方言での表記でした。こういうちょっとした違いが面白い。
ドライライムもどっさり売っています。エジプトやシリアなどではあまり使われない印象ですが(少なくとも、私がシリアやエジプトで料理を教えてもらったお家で使っていた記憶がありません)、イラクでは料理に飲み物によく使うみたい。
楽しいのは冷凍食品コーナー。
エジプトでは見かけない、というよりも、イラク独特の料理が並びます。
スパイス類も豊富です。きっちり蓋つきの容器に保存されていて、砂が多いカイロでも安心です。
この他にもイラクのお漬物やチーズ、お菓子などもありました。
お店のおじさんは、穏やかなイラク出身の男性。
イラクでもよく飲まれていると薦めてくれたこちらのお茶を購入しました。
2頭のガゼル(ガザール)のマークが可愛い、その名も「ガザーリーン・ティー」。
スリランカのお茶のメーカーですが、中東を中心に輸出されているようです。
が、カイロの普通のお店では見かけない気がします。
エジプトの食文化とは異なるイラクの食事情。いつか行ってみたいな。