カイロに数軒あるスーダンレストラン。どこも庶民的な食堂の雰囲気で、リーズナブルなお値段でエジプト料理と似て異なる料理を楽しめます。
隠れ家式スーダン料理店もいいけど、もう少し入りやすいお店はないものかと思っていたら、ありました!
繁華街の通りに面した明るいお店「Al Tukol」。
ムハンマド・ファリード沿い、地下鉄ムハンマド・ナギーブ駅から北に歩いて3分程のわかりやすい場所にあります。
メニューはスープ、肉、チキン、魚、煮込み、ファッタなど50種類以上。
その中でも特にスーダンぽい料理「キスラ・タガレイヤ」を注文してみました。
キスラは発酵させた生地を熱した鉄板に薄くのばし、クレープのように焼いたもの。
ふんわりと軽く、しかしながら少しもちっとした食感です。
これにタガレイヤをかけていただきます。
タガレイヤはトマトベースのソースで、挽肉などが入っている場合もあるようです。
一見普通のトマトソースのようですが、ぬるっ、トロンとした、不思議な口当たり。
これは乾燥させて粉末状にしたオクラを加えているのだそう。
むちっとしたキスラに絡んで非常に美味。優しい味ですが、シャッタ(唐辛子)を少し加えると飽きずに食べられます。
もちろんキスラの他に、こちらもスーダン料理の大定番「ゴラーサ」もメニューにありますよ。
食後はコーヒーをいただきましょう。
もちろんジャバナで!
フラスコ型の素焼きポット。スーダンの他エジプト南部やエチオピアなどでも使われています。
ここに煮出したコーヒーを入れ、おちょこに少しずつ注いでいただきます。
冷めないようにこれまたおちょこでふたをしておくとよいそう。
ショウガがかなり効いた熱いコーヒー。冷え込む冬場にはうってつけです。
こざっぱりとした明るいお店。
私が訪れた時はお店の人、お客さん、全員スーダン人でした。
食事をする人、お茶だけの人、気軽に入れる雰囲気で気に入りました!
お店の若い男性もスーダン出身ですが、名前はマスリー。そう、エジプト人という意味です。
このお店の隣はスーダンーエジプトの運送会社のようで、荷物の配送の他、バスも運航しているようです。
私が食事をしていた時も、ちょうどスーダンからのバスが到着し、多くの人が荷物を抱えて降りてきました。
そう言えば、隠れ家式スーダン食堂も運送会社が母体のお店だったような。
食堂兼運送屋、スーダンのビジネススタイルなのでしょうか。
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