エジプトは羊肉をよく食べるんでしょ、と思われがちですが、実は家禽類がとっても豊富。
スークの鶏屋さんに行けば、屠られるのを待っている?鶏たちが、かごにギュウギュウに入っています。
その種類は、ニワトリはもちろん、ハト、ウズラ、アヒル、七面鳥など。日本では滅多に手に入らないものがエジプトだと手軽に買えます。そうそう、ウサギも鶏屋の管轄です。
もちろん消費量としてはニワトリが多いですがね。
私はウズラが好きで、時々買って家でも食べています。
鶏よりも濃い旨味、そして小ぶりなので早く火が通って食べやすい。
でも、炭火焼きで食べたらもっとおいしいだろうなぁ、なんて思いながら、やっとやって来ました!ウズラのグリルの有名店「アブラ」。
アブラとは、女性の名前でよく使われる言葉。意味はふっくらした、とか、肉付きのよい、といった意味です。もちろん“油”ではありませんよ。

料理を注文したら、サラダとパン、タヒーナ(白ごまペースト)、漬け物が運ばれてきます。
むっちりしたパンをちぎりながら、チビチビと食べ始めましょう。

おうおう、来ました!今回注文したのは、ウズラのグリル、コフタ、ケバーブ、ウズラのレバー炒めです。

こんがりジューシーに焼き上げられたウズラ。お肉はしっかりかみ応えがあり、濃い味がたまりません。ちょっと焦げた皮の部分がおいしい~。

お店名物のウズラのレバー炒め「マザリーカ」。砂肝や心臓も入っているので、厳密には内臓炒めかな。ウズラのレバーは一般的なお店では出回らず、これだけ一度に食べることはあまりないのでは。(ウズラなどは1羽ごとに内臓1セットが付いてきます)
私はレバーが苦手なのですが、これはパクパク食べられました。
たっぷりの濃厚なサムナ(澄ましバター)とピリッと辛い青唐辛子が食欲をそそります。
おいしいな、これ。

席は野外が基本。
席数は多いのですが、混み合う週末は予約した方がいいかもしれません。

冷房はないので、この時期はちょっと暑いです。
ハエが多いのはご愛敬。

ジュージュー、炭火焼き。
このおいしさは、家では難しい。まさに餅は餅屋。
メニューはウズラやケバーブの他、普通のニワトリのグリルもあります。
マンディー(カブサに似たイエメン発祥の米料理)も豊富ですよ。
七面鳥のドラムスティックや、ヤギ、アヒルのマンディーなど、他ではあまり見かけないものもあるので、今度はこれらを試してみよう。
余談ですが、このお店の近くには同じくウズラや七面鳥のドラムスティックマンディーを売りにしたお店が何軒かあります。
話によると、このお店が有名になったので、似たお店が次々に増えた(エジプトではよくあることです)とのこと。
メニューには「他に支店はありません!」と書かれていました(これもよくある)。

外観は意外と殺風景。
ちなみに駐車中のこの車。エジプトって、ここに駐めるか?っていう場所に駐める人多いです。
お店はギザのキルダーサという、ちょっと庶民的な場所です。
住所→Al Mansoureya Rd, Kerdasah, Giza
うちから遠いのが唯一の難点。
でも、わざわざ行きますよ!