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肉の町で食べる 豪快でクラシカルなケバブギー


カイロに無数に存在するケバブギー。炭火焼き肉のケバーブが堪能できる専門店です。

一言でケバブギーといっても、煮込みやサイドメニューなども豊富な大型店から、チキンすらメニューにない無骨なお店まで多種多様です。

カイロ南部のサイイダ・ザイナブにある「アブー・ラーミー」は、そこそこの大型店でサービスもしっかりしていながら、精選されたメニューは後者の無骨なタイプ。

これはなかなか理想的なお店の予感。

有名なお店で、いつかタクシーの運転手もおいしいと絶賛していたし。

場所は小児ガン病院の裏手。ででーんと大きく目立ちます。

店内は広く、少し古めかしい。オープン直後の昼下がりは柔らかな光が満ちてクラシカルな雰囲気です。

メニューは冒頭でもお伝えしたとおり、多くはありません。

ケバーブ・コフタ・ラムチョップの盛り合わせ、スゴッ(ソーセージ)、レバー・腎臓・睾丸の盛り合わせ、ニーファ、タルブ(コフタの網脂巻)、モーザ(骨付きもも肉)、あとはご飯やサラダやスープ。もちろんお肉は仔羊ですよ。

まず最初に前菜が運ばれてきます。

定番のタヒーナ、ピクルス、そしてタヒーナでディルやミント、ピクルスを和えたもの。

タヒーナは濃厚でおいしい。たまにハズレの店だと、え、お湯?みたいな薄いタヒーナだったりするので、タヒーナのおいしさはお店の善し悪しを判断する材料の一つなのです。

注文後にタヒーナが出てくるので、後の祭りなのですが。

ピクルスはちょうどよい塩加減、むしろ薄いぐらいで浅漬けのよう。これはポリポリよい箸休めになります。

サラダもありますよ。香草がたっぷり、野菜もシャキシャキ。

来ました!ケバーブ・コフタ・ラムチョップの盛り合わせ0.5キロです。

今回はラムチョップ、コフタがそれぞれ2本、ケバーブが4つぐらい入っていたはず。

ラムチョップは表面はかりっと、中はお肉のギュッとした食感で美味。

骨付き肉っておいしいよな。がりがり骨の縁までかじってしまう。

コフタは挽肉が細かめのタイプ。エジプトのコフタって、ちょっと粗めのブリッとしたタイプが多いのだけれど、こちらはなかなか上品。繊細な食感でこちらもおいしいですな。

こちらはレバー・腎臓・睾丸の盛り合わせ250g。

睾丸をどうしても食べてみたくて、いつもチャレンジしているのですが、未だにありつけていなかったのです。

こんなところで、出会えるとは!

フムフム、思ったよりもあっさりしているな。

あっさりした鶏胸肉?チキンナゲットをもっとふんわりさせたよう。

レバーと肝臓は…。私、苦手なのですいません。

全体的にちょっと塩辛いかな、と思いましたが(エジプト料理はだいたい塩味が濃い)、丁寧な感じがして好印象。

でも、オープン直後のお客さんの少ない時間だったので、ピーク時だとどうなのだろう。

行くたびにクオリティーが変わることが多いエジプトなので(そしてなぜか人を連れて行くとイマイチになることが多い)まだ安心はできない。また行かないと。

食肉の屠殺などをする場所などがあり、茹でた内臓を出す「マスマト」も多いのです。

そして、水道橋があるあたりはなめし革工場などが多く、革製品を売る店も点在しています。

あちこちで皮を干しています。

かなり庶民的なエリアに、突然現れる近代的なお店。

エジプトの革メーカーでも大手の「6 October」。

お店に入るとワニやライオン、亀などがお出迎え。

インパクト大。

2階は靴、かばん、小物類、3階は服です。

冷房も効いていてゆっくり見られます。

近代的なお店を一歩出ると、いつものカイロ。黄色の壁がかわいいなぁ、と思ったりするのです。

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