バラジャムを作ってみよう

最終更新: 9月21日


バラのジャムは日本では一般的ではありませんが、レバノンやシリアなどではスーパーでも買えるほどポピュラーなもの。

瓶を開けるとふわ~とバラの優雅な香りが漂います。バラそのものの味というよりも、香りを楽しむというのでしょうか。他のフルーツジャムもおいしいけど、バラジャムはちょっと特別な感じがするのです。

個人的な思い出ですが、シリアに住み始めた頃、このバラジャムをシリアの薄いパン「ホブズ」に塗って簡単な朝食にしていました。今から思えばかなり質素な生活でしたが、このジャムを食べると旧市街のちょっと薄暗いあの朝の部屋を思い出すのです。

初夏のこの時期はバラの収穫時期。

レバノンのスークにもバラの花びらがあちこちで売っています。

どっさり山盛りで好きな量を買えます。

近づくだけでいい香り。

バラの花びらが買えるのはこの時期だけ。ということで、バラジャムを作ってみました。

まずは茎や雄しべ、雌しべなどを取り除き、傷んでいない花びらだけを選別します。

特に花粉は苦くなるので注意した方がいいそう。

余裕があれば花びらの下の白い部分を取り除きます。

流水で洗い、水気をしっかり切ったら、砂糖をまぶし手でよくもみます。

かさが減り、水分も出てきます。

桜の塩漬けみたいですが、バラです。バラの香りが部屋に充満しています。

鍋に移し、水を加えて煮込みます。

好みのとろみがついたら、レモン汁を加え、更にひと煮立ち。

熱いうちに清潔な瓶に移して蓋を閉めます。

今回は

バラ…正味120g

砂糖…220g

レモン汁…50cc

クエン酸…小さじ8分の1

水…100cc

の分量で作りました。

いろいろなアラビア語レシピを見ていると、バラ100gに対し砂糖1カップ(こちらの1カップは230cc~250ccぐらい、重量にすると200g強ぐらいでしょうか)という割合が多いようです。

手順は今回のように砂糖であらかじめもんでから火にかける方法の他に、

・レモン汁でもみ、火にかけ後から砂糖を加える

・湯を沸かし、バラだけを加え、後から砂糖とレモン汁を加える

という方法も多かったです。

とりあえず鍋で煮れば大丈夫っぽい。意外と簡単です。

一般的にジャムというと結構どろっとしていますが、これは果物に含まれるペクチンという物質が作用してあのとろみになります。

バラにはペクチンが含まれていないので、思ったよりはとろみがつきません。

とろみが欲しい場合は砂糖を増やして煮詰めるか、ペクチンを加えると良さそう。

今回作ったものは汁がかなりさらさらなので、炭酸水で割って飲んでみよう。

焼きたてパンにのせて。

市販のバラジャムはどろっとしていますが(それもおいしいですが)、手作りはさらっと軽く、レモンの酸味が心地いい。

ちなみに、よくお菓子の上に赤いジャムがトッピングされていますが、あれはバラジャムではありませんよ!

レモンの花のジャムです。

バラジャムよりもしっかりした歯触りで、赤い色は着色です。


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