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ダマスカスの特別な言葉


シリアの首都ダマスカスに「シャーイ・オクロク・アジャム」という表現があります。 これは、素晴らしいお茶、おいしいお茶、という意味で使われます。
お茶の種類や淹れ方などをさす言葉ではありません。
アラビア語でシャーイはお茶。一方、オクロク・アジャムは、それ自体には特に意味のない言葉で、シャーイ以外につなげて使うことはないそう。例えば、カフワ(コーヒー)・オクロク・アジャムで、「おいしいコーヒー」ということにはなりません。
数人のシリア人に聞くと、オクロク・アジャムに特に意味はない、と言いますが、その由来を調べてみるとこのような話を見つけることができました。

〝その昔、ダマスカスのウマイヤドモスクの近くでオウロクという名前のペルシャ人(アジャム)がお茶を売っていた。彼は炭でお茶を沸かし、客の好みによって濃さを調整して素晴らしいお茶を出していた。そこから「シャーイ・オクロク・アジャム(ペルシャ人のオウロクおじさんのお茶)」という言い方ができた〟

アジャムというのは、アラビア語で「アラブ人以外の人、特にペルシャ人」を意味する言葉です。
そのお茶売りのペルシャ人の名前「オウロク」と、この表現で使われている「オクロク」は、アラビア語の綴りが違いますが、響きが似ています。
由来となった説については、ネットでちらっと見た程度で、別の話も見かけるので、個人的にはもっと調べる必要があるなと思っています。
この言葉を使えば、例えば、お店などでお茶を注文するときに、「シャーイ・オクロク・アジャムお願いします」と言えば、その場が和んだりするでしょう。
シリア人のお宅でお茶をごちそうになったときに、これは「シャーイ・オクロク・アジャムですね!」と言えば、すごくおいしいお茶をありがとう、というニュアンスになるでしょう。
私も折を見て使ってきましたが、すごく好印象でした。
おお!なんでそんな言葉を知っているんだい?という嬉しさと驚きを隠せないシリア人、ニヤリとするシリア人、それぞれの性格も垣間見える瞬間でした。

ただしこの言葉は、シリアの、特にダマスカスの言葉で、別の地方の人は知らなかったりすることも。さらに別の国の人は、私が今まで聞いた限りでは誰も知りませんでした。 と言うことで、外国人が使えば、おっ!と思ってもらえるという意味でも、覚えておきたい表現ですね。

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