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シリアの巨大ハンバーグ「ラハム・ビ・サハン」

更新日:2023年2月11日


みんなが大好き挽肉料理。冷凍庫に挽肉をとりあえずストックしておくと、いろいろ作れて便利です。

アラブ・中東でもそれは同じで、ささっと炒めてご飯の上にかけたり、トマトで煮込んだり。

私がよくお邪魔するエジプト人やシリア人のお宅でも、小分けしたものや、一旦炒めたものを冷凍していることが多いです。

挽肉を使った料理はアラブ料理にもいろいろありますが、お客さんが多い日はデデーンと見た目が豪華で手間いらずの「ラハム・ビ・サハン」はいかがでしょう?

ラハム=肉、サハン=皿、トレイといった意味で、天板に挽肉を広げてオーブンで焼く楽ちん料理です。

地域によっては「ラハム・ビ・スィニーヤ(ソネイヤ)」などと呼んだりします。

材料や作り方は地域や人によっていろいろで、オーブントレイに挽肉と野菜を入れ、オーブンで仕上げれば「ラハム・ビ・サハン」になりますが、私が好きなのはザクロシロップで酸味を付けたシリア風。

これにはジャガイモを合わせるのが定番で、お肉の下に並べて焼けば、肉汁をたっぷり吸ったホクホクジャガイモ、いやいや、フライドポテトを添えて酸っぱコク汁に浸しながら食べるのも捨てがたい、考えるだけでゴクリと生唾ものの料理です。

ダマスカスの食堂で。左が「ラハム・ビ・サハン」。

余談ですが、アラブ料理の中でも、特にシリア料理はかなり酸味を効かせるのが特徴です。レモンやクエン酸、ザクロシロップ、スンマークなど、酸味のある材料がよく使われます。

お隣レバノンやヨルダンでもこれらの材料が好んで使われますが、その中でもシリアが圧倒的に酸っぱい物好きだと思います。

簡単な手順は挽肉を捏ねて、ジャガイモを並べたトレイに延ばし、トマトをのせてオーブンに入れるだけ。

オーブンに入れたことを忘れなければ、失敗のしようがありません!トマトに沿って切り分けるときれいです。

材料(直径23㎝のケーキ型)

挽肉   500g

玉ねぎ  1個

カレー粉  小0.5

ミックススパイス 小1

ザクロシロップ  大2

塩、こしょう

ジャガイモ  1個

トマト  1個

作り方

①玉ねぎは細かめのみじん切りにする。ボールにジャガイモ、トマト以外の材料を入れ、よく混ぜ合わせる。

②ジャガイモ、トマトはそれぞれ5㎜幅にスライスする。トレイにジャガイモを並べ、軽く塩をかける。その上に挽肉を延ばし平らにする。トマトを並べる。

③200度に予熱したオーブンに入れ、ジャガイモが柔らかくなり、火が通るまで加熱する。最後にグリルで表面に軽く焼き色を付ける。

仕上がりは挽肉が縮んできます。ジャガイモに肉汁が浸っている状態がベストなので、途中で水気がなくなりそうなら、湯を足してください。アルミホイルなどで蓋をしてもよいです。

挽肉は牛でも羊でも、日本なら合い挽きでもいいですね。好みでパセリのみじん切りを加えても風味が増します。


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