top of page

【カイロ】ハーンハリーリでも食べるソービア 観光客は皆無の金物屋街も

更新日:2023年2月9日


以前の記事で、サイイダ・ザイナブにある食べるソービアのお店「ソービヤ・ラフマーニー」を紹介しましたが、観光客に人気の「ハーンハリーリ」のムイッズ通りにも同じ名前のお店があると、お友達に教えてもらいました。

ちなみに「ハーンハリーリ」はエジプト人だと「ホセイン」呼びます。

むむ、こちらが本当の元祖?ちょっと気になります。

サイイダ・ザイナブのラフマーニーに問い合わせると、ムイッズには支店はないとのこと。これはなにやら分裂騒動の匂いがする。ということで、実際にムイッズ通りのお店に行ってみました。

ハーンハリーリの雑多な通りにシンプルなお店。ここが「ムイッズ通り」のラフマーニーです。

メニューはサイイダ・ザイナブのお店と同じく食べるソービア2種類の他に、飲むソービア、ルッズ・ビ・ラバン(米のミルクプリン)、クリームキャラメル、ビリーラ(麦のミルク煮)、ウンムアリー(生地にミルクをかけて焼いたもの)など、ミルク系のデザートが豊富。

クスクスもありますよ。エジプトではクスクスはデザートとして食べるのが一般的。

早速ソービアを注文しました。甘い方の「ヘルー」。シナモンをたっぷりかけてもらいましょう。

おお、もっちり感はサイイダ・ザイナブのソービアとさほど変らない気がするのですが、ミルクが濃い!これはかなりおいしい。

ルッズ・ビ・ラバンも濃厚なミルクがたまらん!ミルク屋さんのこういうデザートはたいてい水牛のミルクを使っているので、普通の牛乳で作るデザートとは全く別物のおいしさなのですが、これは今まで食べたルッズ・ビ・ラバンの中でも最高にウマいのでは。

正直同じ物を2つ頼むのもナンなので、とりあえず、ということで注文したルッズ・ビ・ラバンでしたが、これは大正解!

ここ、観光客でも行きやすいので、絶対食べて欲しい。

で、お店の人に聞いてみました。

「あの~、このお店、支店って…」

「あっ、サイイダのことですね。よくご存じで。」

「あそこのラフマーニーとこちらは…」

「アイデアは同じなのですが、経営は別です。」

何だか聞かれ慣れているようで、すんなりと教えてもらいました。

要するにあちらとは関係がないということですね。

お店の前でソービアを食べながら、何となくお店の張り紙を見ていると…。

「重要なお知らせ

この店は、1920年にマグリブリーン通り(イスラム地区にある通り)でエジプトで元祖の店舗を創設したソービア・ラフマーニーの創業者の後継者が引き継いだ店であり、サイイダ・ザイナブの店舗とは完全に別である。他に支店はありません。」

とのこと。ほぉ。

どちらも殆ど同じような味ですが、強いて言えばムイッズのお店の方が好きかな。

ハーンハリーリは、観光客のイメージが強いのですが、実は現在までも巨大な市場の役割を果たしていて、その範囲はかなり広いのです。

いわゆるハーンハリーリのど真ん中は、びっくり価格を言われるので、こちらに住んでいるとそんなところで買い物をすることはないのですが(そのお店にしかないものはほぼ無いので、別の普通の店で買えばよい)、ちょっと離れるだけで普通の人々のお店が殆どなのです。

私がよく行くのは、アクセサリーパーツ屋。

アクセサリー作家のエジプト人のお友達に教えてもらったのだけれど、量り売りでアラブっぽいパーツなんかも多いのです。ちょっと離れた場所には革を売っている地区もなんかもあります。彼女はそれらを組み合わせて小物やアクセサリーを作っています。

そして、もう一つ。金物屋街も私がよく行く場所。

エジプトの庶民的なお店で見かけるような厨房機器などが売られています。

古い地区なので、重要なものと思われる建物なんかもたくさん。

埋もれちゃっていますけど…。

店頭には出していない商品を見せてもらうため、倉庫に入れてもらったら、現在は使われていない古いハンマーム(アラブ風伝統的蒸し風呂)だったりして、カイロの混沌差を肌で感じるのです。

業務用の物が多いのですが、サイズによっては家庭でも使用できます。

細々とした台所用品もたくさん。

屋台で見かけるフールの大鍋もありますよ。

加工現場も。

値段は物によっては重さで決まるので、欲しい物があれば量ってもらいましょう。

突然ヤギがいたりするのがエジプト。

クスクスの屋台。庶民的な繁華街ではよく見かけます。

ド中心のハーンハリーリも雰囲気があって楽しいのだけれど、実用的な買い物は少し離れると色々な専門店があって楽しい。

むしろこっちの方が好きです。


最新記事

すべて表示

​おすすめ記事

bottom of page