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【カイロ】都会の隙間のスーダン料理

更新日:2023年2月18日


ナイル川西岸の地域の一つに、ドッキという場所があります。イエメン料理屋さんが多い、と以前の記事でも書きましたが、そのイエメン料理はさておき、カイロに住んだことのある日本人なら、割となじみのある場所なのではないかなと思います。

カイロに住む日本人と言っても、その生活スタイルは様々なので、もちろん一概には言えません。しかしながら、私自身、ドッキに住んでいる友人が多かったり、友達と待ち合わせは何となくドッキ、ということが多いのです。

庶民的なお店から、マクドナルド、ダンキンドーナツなどのちょいおしゃれカフェなんかもあり、人と会うにも便利。イエメン料理屋でマンディーも食べられるし。

私はカイロの吉祥寺だと言っているのですが、あー、吉祥寺-、と遠い目をする人、吉祥寺(笑)の人、そして、あー、言いたいことは分かる-、と言ってくれる優しい人、反応は色々ですが、とにかくドッキは他の地域とは少し違う安心感があるのです。

そんなドッキの町の隙間にスーダン料理屋さんがあります。

間口の小さな店。

タハリール通りからハスーナカフェやコトニールの角を入った路地、ちょうどケバーブギー・アザマの裏手です。

表は暗くて(昼間も薄暗い)ちょっと入りづらいけど、中は明るくてきれい。ほっ。

メニューは特になくて、おじさんがタガレイヤでいい?って聞いてくれます。

代表的スーダン料理、タガレイヤとキスラ。

タガレイヤはトマトベースの煮込みのようですが、具は潰してありソースのようなイメージの料理です。

ぬるっとしたとろみがついていて、これは粉末のオクラを使っているから。

今回はひき肉が入っていました。

これを発酵させた生地を焼いたキスラに付けて、もしくはかけて食べます。

左上のは、酢、青唐辛子、ニンニクなどでできていて、なかなか辛い。でも、爽やかな辛さ。好みでタガレイヤに加えて。

キスラがしっとり柔らかくて、上質なタオルのよう。

これがぬるっとした不思議なタガレイヤに絡んで、旨味が一度に押し寄せる、この食感はちょっと他ではありません。

今回は飲みませんでしたが、もちろんコーヒーもありますよ。

スーダン料理屋さんでは、コーヒーコーナーが設けてあることが多いのです。

トルココーヒーのように、スーダンのコーヒーも煮出すタイプ。

コーヒー粉と好みでスパイスを煮出したら、フラスコ型のポット「ジャバナ」に入れて。

素焼きのジャバナが定番ですが、手軽に使えるアルミ製も。

お店で売っていたので、買っちゃいました。

すこぶる簡素な作り。継ぎ目に隙間があるものもあったので(コーヒーが漏れちゃう)、確認は必須。

余談ですが、日本で売っている“素朴でチープ”な外国の物って、あれでもめちゃくちゃ点検して選び抜かれてるんですよね。

これまた余談ですが、上のコーヒーコーナーの写真の掲載許可を、写っているご本人にメッセージで聞いたところ、顔出しNGということで、ちょっとトリミングしてみました。

そして、スーダンコーヒーの写真がいるならと、この写真を送ってくれました。

素焼きのジャバナにお香。お、ジャバナの後ろはタルブーシュ?

スーダン製品もちょこっと売っています。

お茶やらスパイスやらごま油やら。

カイロの喧噪に疲れたら、静かなスーダン料理店で休憩もいいのでは。

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