top of page

【アルメニア】ギュムリの町を一周 市場で素朴な暮らしを垣間見る

更新日:2022年3月8日


アルメニア第二の都市「ギュムリは」人口12万人程度の小さな町。一時は人口20万人を越えましたが、1988年の大地震により、町は壊滅的な被害を受け、人口も激減。公式な発表ではなく少し古い2014年の時点でですが、約4000人ほどが未だにホームレスの状態との発表もあるようです。

ギュムリの中心部の旧市街は、この地震による被害を免れた建物が多く、その独特な建物は、思わず見入ってしまいます。

アルメニアは石が古くから建築に使われてきました。正確に切りそろえられた石がまるでモザイクのようにきっちり積まれて、無骨で強そうな雰囲気の建物が並びます。

よくあるのはピンクっぽい石なのですが、ギュムリは黒っぽい石を使った建物が多かったように思います。

ピンクっぽい石。一番よく見かけるタイプ。

旧市街をあれこれ探索しながら歩いていると、とある建物の薄暗い入り口から、おばあちゃんが手招きしているのが見えました。

ロシア語がほんの少しわかる夫によると、おばあちゃんはその昔、“スターリンホテル”で働いていたのだそう。今は全く使われていないこのビルの入り口の、管理人のようなおばあちゃん。ここがスターリンホテルだったのかはわからずじまい、そもそも、この話自体が我々の勘違いであるのかもしれません。終始真顔で語るおばあちゃんに、写真を撮ってもよいかと聞くと、ほんのちょっとだけほほえんでくれました。

旧市街を南に抜けていくと、市場が広がっています。

屋内市場の周りにも、常設の小売店や、パラソルを出して野菜や果物を売る人々。人出はかなり多く、非常に賑わっています。

が、とっても静か。大声で呼び込み、けんか、ありません。不思議だけど心地よい。

時々(アルメニア人にしては)陽気なおばちゃんもいて、写真撮って!と言われますが、静か。

羊の毛を売る人。

この時期は柿が旬でした。固くて甘い柿。もっと食べればよかった!

アルメニア料理はスパイスをガンガン効かせた料理、というわけではありませんが、スパイスコーナーは充実しています。

お肉屋さんのおじさん。こんにちは、とアルメニア語で挨拶すると、どの人もパッとほほえんでくれるのがうれしかった。

余談ですが、アルメニア語を勉強しようと辞書を買ったのが約1年半前。それから放置。アルメニア再訪が決まり、ユーチューブを見てこんにちはの練習。そのため自慢じゃないが、発音はかなりそれっぽいと自負しているのです。

豚肉屋さんの前には顔が売られていました。

食べ物以外にも、服、靴、雑貨など、ありとあらゆる物がそろう市場。

靴修理屋さんもありますよ。

壁の絨毯が立派。

市場を何周もしていると、喉が渇いてきました。

どこかいいところないかな~。こういう市場には、ここいらで働く人のための食堂や飲み屋さんが大抵あるはず。

おお、ありました!

2軒並んでいましたが、中が見えにくい方に入ってみました。

とりあえずビールと、小腹も空いてきたな。店頭で揚げていたピロシキをいただこう。

このピロシキ、外はカリカリで、中はもっちり。具はマッシュポテト。ほんのちょっぴり唐辛子が効いてピリッとします。ああ、おいしいなぁ。

おじさんたちはハードリカーでチビチビやっていました。

市場を後にして、新市街(と言うのかな?)の方をぐるっと散策。

途中、ザリガニを出すバーに立ち寄って、休憩。

アルメニア名物の茹でザリガニ。1匹から頼めるので、ちょっとつまむにはもってこい。それにしてもおいしいな。

のどかなギュムリの町。かなり気に入りました。

さて明日はジョージアに向かいます。アルメニアは一旦休憩。

市場の外れのバスターミナルから、ジョージア行きのバンが出ています。

名残惜しいけど、また戻ってくるよ!アルメニア!

​おすすめ記事

bottom of page