ホテルでイフタール


ラマダーンのお楽しみと言えばイフタール。日没後、断食明けの食事の事です。この時期はレストランやホテルなどでイフタールセットやブッフェなどが食べられるので、いろいろ目移りしてしまいます。

カイロはナイル川に浮かぶ中州の南先端にあるホテル「ソフテル・ゲズィーラ」。このホテルのレストランのひとつ、「ケバブギー」は、グリルとエジプト料理が楽しめるお店です。かなり前に知人から美味しいと聞いていたのですが、行くチャンスがなかなか無く。それならこのラマダーン中にと、やっと行ってきました。ちなみに「ケバブギー」とは単にケバブ屋というような意味です。お店の名前からしてグリル(ケバブ)に自信がありそう!

お店に着いたのは、日没10分程前。ちなみに現在カイロの日没は18時55分ぐらいです。既に家族連れやカップルなどが何組かいましたが、ラマダーン1週目とあってまだお客さんはまばら。後半になるにしたがって外食する人が増えるようなので、そのころは予約した方がよさそう。

このレストランは中州の最南端にあるので、ナイル川が一望できますよ!

テーブルにはラマダーンドリンクの定番、“アマルッディーン”とデーツが(写真はパンですよ、念のため)。長い断食の後は、これらでお腹を落ち着かせてから食事に入ります。まずはタバコ、という人もいますが。私は煙草は吸いませんが、美味しいでしょうね~。

そうこうしているうちに、日没の時刻。アザーンはなりますが、各自スマホで確認したり、結構静かなものです。お店の人が「はい!どうぞ!」とか言うわけでもなく、淡々としています。

前菜は定番タヒーナホンモス、そしてちょっと変り種、フェタチーズペースト。

タヒーナはゴマペーストをレモン汁などで味付けし、お湯でのばした物で、庶民的な安食堂でも出てくるほどの大定番。ホンモスは実はエジプトではそれほど食べられてはいませんが、こちらもアラブ料理としてはおなじみですね。滑らかなペーストで、タヒーナの味がきつくなくておいし~。

そして、フェタチーズペーストはパプリカなどで風味を加えた模様。ほんのりピンク色がかわいいです。

どれもコクのあるオリーブオイルがたっぷりです。

ターゲン(煮込み料理)は日替わりで、この日は“カンムーニーヤ”でした。この料理はクミン風という意味で、その名の通り、クミンを効かせた煮込み料理。タンやレバー、テールなどを使うことが多いですが、普通の部位を使うことも一般的です。クミンはエジプト料理によく使われるスパイスの一つですが、この料理程たっぷり使用するものはないのでしょうか。それでも不思議なことに、クミン独特の青臭さを殆ど感じません。

ターゲン2皿目はファッタ(煮込みではありませんが)。ちぎった薄焼きパンの上にご飯、肉、トマトソースをかけた料理です。犠牲祭などで家畜を屠った際に作られる、ちょっとごちそう感のある料理。シンプルに茹でたお肉がほろほろ柔らかで、トマトソースは酸味がきつくなくまろやかです。

お待ちかね!グリルの盛り合わせです!網の下には熱した炭があるので、最後までアツアツで頂けますよ。いい香り~。ケバブ、コフタ、チキンの3種類。街のガッツリケバブも美味しいけど、こちらも上品で、塩味がきつくなく、お肉の味がしっかり楽しめます。ケバブ、コフタとも脂がほとんどないので、脂好きな人は物足りないかもしれませんが、私はお肉の脂身が食べられないので、かなり気に入りました。それでもパサパサしていなく、ジューシー。チキンはもちろんプリプリ。レモンをギュッと絞って!

最後はもちろんデザート。ラマダーン定番のアターイフをはじめ、バスブーサバクラワ、ザラビア、バラハッシャームの盛り合わせです。どれもシロップがたっぷり浸みこんでいて甘い!でも、ベタベタはしていなくて、洗練された味。特にバスブーサは、油のせいなのか、重たい物が時々あるのですが、これはすっきりしていました。ちょっと濃いめの紅茶にミントを入れて飲めば、もう一つ、と食べてしまうんです。

食事を終えて帰るころには、すっかり日が暮れていい雰囲気に。エジプト人の皆さんは水タバコを吸ったり、コーヒーを飲んだり、まだまだゆっくり過ごすようですね。昼間は暑いですが、夜は涼しく、いい風が吹いていました。

蒸し暑い夜でも屋内は冷房が効いているので安心です。雰囲気もいいので、のんびりお茶したいな~。

ラマダーン中はこのセットメニューしかないようで、お値段は一人250EP(3000円)、これに飲み物代、税金、サービス料がつきます。

上記の他に、野菜サラダ、スープ、サンブーサ、紅茶もセットになっていました。

最近は物価の上昇が激しく、例えば、ちょっとしたおしゃれカフェで、飲み物とサンドイッチなんかを頼むと、100EP(1200円)ぐらいするところも珍しくないのですよ。日本と殆ど変りません。

なので、高級ホテル内のレストランでこのボリュームと雰囲気と、と考えると、満足度はかなり高いです!

ラマダーンは始まったばかり。イフタールレポート、まだまだ続きますよ~!

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