ラマダーン始まりました!

最終更新: 9月21日


6月6日、ラマダーンが始まりました。ラマダーンとはヒジュラ歴第9月のことで、その約1か月間に行われる断食はイスラーム教徒の義務の一つ。

断食と言っても、一日中ではなく、夜明け(ファジュル)から日の入り(マグリブ)までの間だけで、夜間は普通通り飲食します。

私は2008年のラマダーンの終わりにシリアに住み始め、現在はエジプトにいるので、今年は7回目のラマダーンということになり、その間に私のラマダーンに対する感覚も随分変わりました(もちろん、シリアとエジプトの雰囲気も異なりますが)。

最初のラマダーンを経験したのは2008年で、もう終わりまであと1週間という時期にシリアに行ったときのこと。

頭にはラマダーンの知識があり、ああ~、なるほど、本当に人々が何も食べていない、などと、少し感動すら覚えたものです。そして、私も何となく日中に食べてはいけない、という意識がありました。

で、日没。ドーンと日暮れを知らせる大砲が鳴り、当時ホテルに滞在していた私は何か食べようと外に出たのです。そこは人がいない世界でした。本当に、一人もいないのです。人どころか、車も、猫も。TOKYO NOBODYの世界です。その後、どんなラマダーンの光景を体験しても、あの静けさは強烈に頭に残り、むしろ賑やかであればあるほど、あの時の光景が浮かんできます。

エジプトでは日没前にはシリア同様、店が一旦閉まったりするものの、人が完全に消えることはないです。さすが都会、なのでしょうか。地下鉄も普通に動いていますよ!

ラマダーンの間はお店の営業時間が変更になったり、職種によっては終業時間が早まったりします。

エジプトでは(そしてその周辺の国々では)伝統的には昼食は家で家族そろって食べるのですが、現代ではなかなか難しくなっているよう。ラマダーンの時ぐらい家族で過ごす時間が増えるのはいいことな気がするし、何より仕事の効率も下がるので、妥当な措置だと思います。

ただし、ラマダーンだからといって何でも怠けていいかと言えばそうでもなく。

エジプト人の友人の一人は、「ラマダーンだからって、家で寝ていたら意味ないやん。普段通りの生活をして、その上で断食をするから意味があるのでは?寝ていて食べない、飲まないでは、感謝の気持ちは生まれないからね。神様は見ているよ。」と。

また、別の友人は、

「仕事の終わり時間は早まるけど、内容はもちろん変わらないし、帰って勉強(彼女は大学院に通いながら働いている)とかしていると、イフタールを食べたら急激に眠くなって、夜遊びに行くとかちょっと…。うちの弟は夜遊びに出かけているけど、学校が休みで昼間寝てるからね。そうじゃなきゃ、ムリ。」とのこと。

この辺の感覚は個人差があるのですが、ラマダーンと聞くと、空腹でイライラした人からとばっちりを受けるのでは、などと言われたりもするのですが、殆どそういう経験はないのです。

とは言いつつ、ラマダーン中に1件、お役所に行く用事があり、めんどくさー、と思ったり。あそこの方々は普段からイライラしているので、ラマダーンだから!とか、謎の言い分で追い返されたりしそう。なぜなら、普通の日でも昼前には、「私は8時から働いていて、もう疲れた!」とか言って怒鳴るんですよ。知らんわ。ああ、どうなることやら。

ラマダーン、おめでとう!


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